UWF外伝 平直行
昔K-1で行われたMMAの試合でオランダのキックボクサーが平選手に絞め落とされた試合は強烈でした。相手の落ちた後の痙攣が凄くて良く放送できたなぁというような凄惨な試合でした。
そんな平直行の半生記で、それはそのまま日本の総合格闘技黎明期からの歴史でもあります。最近はプロレスの試合にも出場している平選手ですが、最近プロレスの試合の中で全日本プロレスのとある選手から仕掛けられたセメントの試合の話から、この本は幕を開けます。
UWF外伝とありあますが、平選手は第一次・二次どちらのUWFに所属した訳ではありませんが、シューティング、シュートボクシング、K-1と所属を変えながら、UWFと並走する形でまだ黎明期の日本総合格闘技界を駆け抜ける中で、佐山聡、シーザー武志、前田日明、石井館長と云った面々との様々なエピソードが全編を通じてちりばめられています。
ここ最近、UWFの歴史に関連した本を数冊読んできましたが、読み終わったあとに爽やかな気分になったのはこの本だけです。著者の人徳だと思います。
是非お勧めです。
